燈籠流し













 京の千姫の元から荷物が届いたのは、会津から斗南という最北の地に居を移す準備をしている間のことだった。
「千鶴、荷物が届いた」
 飛脚から荷物を受け取った斎藤は、一抱えほどある荷物を腕に抱えて戻ってくる。それは油紙に厳重に包まれており、中に何が包まれているのかぱっと見では推測することができなかった。
「私にですか?」
 それを受け取りながら千鶴は首を傾げる。自分には荷物を送ってくれるようなツテはなく、誰が送ったのか心当たりはなかった。封を開くまでは。
「あ  お千ちゃんからです」
 油紙をひもといていく中で一番最初に目についたのは、流麗な文字で書かれた「斎藤 千鶴様」という宛名。裏側は「お千」と同じ文字で書かれていた。
 遠い京に居る友人の事を思いだし、千鶴は急いで封を開いて文字を目で追っていったかと思うと、あわてて残りの包みを解いていく。よほど大切な物を包んでいたのか何十にも油紙に包まれたそれを解いていくと、色鮮やかな朝顔が目についた。
 綺麗に折りたたまれていたそれを手に取り広げると、白地に色鮮やかな朝顔が描かれた浴衣が形をなす。
「それは、いつだったか京で用立てた浴衣だったか?」
 目の前で広げられたその浴衣は斎藤にも記憶のある物だった。まだ、新選組が新選組として何の不安も無く活動していたころに、仕立てた浴衣だった。
「京の鬼姫に預けていたのか?」
 床の上に落ちた文には、「預かっていた浴衣をお返しします。夏の頃に遊びにゆくので浴衣を今度は一緒に着ましょう」と綴られている。
「江戸へ戻る時荷物は最小限にしておきたかったので、お千ちゃんに預かってもらっていたんです。せっかくさい・・・いえ、一さんに作って頂いた浴衣でしたので。でも、お千ちゃんに預かってもらって良かったです。でなかったら、江戸を出るときに置いていってましたから」
 京から江戸へ戻るとき以上に、必要最低限の荷物しか・・・いや、まともに荷物等持って出てこられるような状況ではなかった。文字通り着の身着のまま飛び出したのだから。
 あんな状況で思い出の品だからと、浴衣を手にとることなどできるはずがない。
 置いていってしまえば二度とこうして手に取ることは出来なかっただろう。
「覚えていますか?」
 千鶴の問いに斎藤は苦笑を浮かべる。
 忘れるはずがない。まだほんの数年前の話だ。だが、もうずいぶん昔のようにも感じられた。






 あれは、池田屋事件や禁門の変が続いた後の頃だったか。
 長い間続いていた軟禁状態が少しずつ緩くなり、時折見回りの隊と共に、行方知らずになった父を捜すために外出する機会は増えてはいたが、彼女が思いのまま外出できるほどの自由もなかった。
 彼女が自由に外出したからと言って、身寄りもなく頼るすべのない京の都で出奔するわけもなく、また彼女が不義理をするような娘ではないことは、短くとも共に過ごした月日の間で誰もが判っていた。
 ただ、それでも彼女を自由にすることはできず、その事で彼女が不平不満を言うことは一度もなかったが、時折不安そうに瞳を揺らし、空を眺めている姿は斎藤だけでなく、おそらく誰もが見ていただろう。
 不満だけではなく不安すら口にすることなく、誰一人知らない男達の  それも殺人集団と怖れられていた新選組での生活は、外からうかがい知れる以上の精神的な負荷をかけていただろう。
 いつか不安に苛まれ潰される日が来てもおかしくはなかった。少しでも神経が細かったら、耐えられるものではなかっただろう。
 ただ、己の置かれた現状に悲嘆し、嘆き悲しんでいるだけの女だったら、誰も彼女に手を差しのばさなかったかもしれない。
 哀れ  と、思っても運が無い女としか見ていなかっただろう。
 だが、千鶴は己の運のなさを嘆き悲しむことよりも、今の自分に出来ることを探し、俯くことよりも常に顔を上げて、前をしっかりと見据えて己の道を切り開いていこうとしていた。そんな姿を見て、無視できる者が居るだろうか。
 それは、土方も例外ではなかった。
「おい、斎藤。千鶴を連れてでかけてこいや」
 昼の巡回から戻るなり、土方に呼ばれて副長室に足を運んでみれば、思いにもよらない言葉に斎藤は眉を寄せ怪訝そうな視線を向ける。
「ご命令とあらば連れていきますが、どちらへ?」
 連れて行けと言うならばどこであろうと、例えあの世であろうと連れて行くが、場所を言われなければ何処へ連れて行けばいいのか、察しの良い斎藤にも判らなかった。
 その斎藤の反応に土方は露骨にため息をつく。
「お前、今まで巡回していて囃子を聞いてなかったのか?」
「囃子なら至る所で  雪村を祭りにつれていけと?」
「確か今夜は非番だっただろう。祭りがてら鴨川で燈籠流しもある。見物してこい」
 夏になれば各地で祭りが行われ、花火が打ち上がる。京の都も同じように祭りがあり、花火もあった。その中の一つに迎えた先祖の霊を送り出す燈籠流しが行われた。
「あいつも不平不満言わず頑張っているからな。たまには息抜きをさせてやれ」
 どんな理由であれ副長命令であれば、斎藤に否という気はない。確かに今夜は非番でこれと言って用事もなく、非番の夜ごとに足を向ける女がいるわけでもなかった。
 土方の部屋を後にするとその足で千鶴を捜し出し、夕方出かけることを伝える。
「夕方からですか?」
 斎藤の言葉に千鶴は不思議そうに首を傾げる。出かけるときは日中の巡回が多く、夜間出かけることはほとんど無かったため、疑問に思うのも当然だった。
「土方さんからの指示だ。内容は道中で話す」
 別段この場で燈籠流しを見物にいくだけだと伝えても良かったのだが、すぐ傍で平助と永倉がおり、二人も話を聞くと騒ぎ出すような気がし、とっさに内容を伏せたのだったが、緊張した顔で頷き返す千鶴には逆効果だったかと思わずにはいられなかった。
 いったい土方の用とはどんな用事なのだろう。
 緊張で顔を硬く強ばらせたまま、千鶴は夕刻になると斎藤と共に連れたって屯所を後にする。
 道中で話すと言っていたがすぐに斎藤は話を切り出すこともなかったため、聞くに聞けず千鶴はただ黙って斎藤の後をついて歩いていくしか出来なかったが、不意に聞こえてきた祭り囃子の音色に顔を上げる。
「お祭りが  どこかであるみたいですね」
 拍子の良い楽しげな音色に思わず言葉が漏れると、
「鴨川で燈籠流しがある  見たことはあるか?」
 千鶴はゆるく首を振りながら一度も見たことはないと答える。
 江戸にいた頃も燈籠流しを見たことも、やったこともなかった。忙しい父の手伝いに追われて、祭りらしい祭りに参加した記憶がほとんどない。
「なら丁度いい。これから見に行く」
「え? あの斎藤さん、土方さんのご用は?」
 千鶴からしてみれば斎藤の言葉は突拍子も無いことだった。あくまでも土方の用事があって外出しているというのに、燈籠流しを見て寄り道をしていたら、その用事に支障が出るのではないだろうか。
 そんな不安がありありと顔に出たのか、斎藤の顔にふっと苦笑が浮かぶ。
「その土方さんの計らいだ」
「  あの、いいんでしょうか? 私だけ楽しんでも」
 祭りの参加は嬉しい。だが、他の皆は命を危険にさらして仕事をしているというのに、その間一人祭りなど楽しんで良いものなのだろうか・・・そんな戸惑いが顔に出る。
「良いも悪いも土方さんが言ったことだ。あんたが気にするようなことじゃない。人混みの中わざわざ出歩きたくないと言うなら、このまま屯所に戻っても俺は構わないが?」
 千鶴が行きたくないというものを無理矢理連れて行く気もこの場合斎藤にはなかった。土方もそう言えば無理強いをする気はないだろう。
 これはあくまでも千鶴の息抜きなのだから。
「そんなことありません! あ、あの・・・斎藤さんのご迷惑でなければ、見てみたいです」
「俺のことは構わなくていい。このまま進んで構わないんだな?」
 千鶴は大きく頷き返す。嬉しそうに顔を綻ばせながら。
 屯所を出た時はさほど人の流れは出来ていなかったが、鴨川に近づくにつれ人の数は増え、祭り囃子の音も大きくなり、見物人や燈籠を流しに来た人をアテにした、露天のような物が端々に目につくようになってくる。
 人にぶつからないように器用に歩く斎藤とは違い、千鶴は人にぶつかり足を踏まれながらも、斎藤と離れないように歩くので精一杯だった。
 それでも、知らずうちに斎藤との距離が開き、その後ろ姿が人混みに紛れ消えてしまう。このままでははぐれてしまう・・・そう思った時、遠慮がちに歩くのを止め、無理矢理人の波をかき分けて斎藤に追いつくと、その袂を無造作に掴む。
 驚いた斎藤は瞬間的に刀に手が伸びかけるが、息を切らせながら袂を掴んでいるのが千鶴だと気がつくと、ため息を一つついて刀から手を放し、変わりに千鶴の手を掴む。
「さ、斎藤さん!?」
 手を捕まれ驚く千鶴を見ることなく斎藤はそのまま先を進む。
「こんな所ではぐれられても困る」
 気がつけば通り一杯に人は溢れ、ここではぐれたら最後見つけることは至難を極める。それどころか千鶴ではどこへ流されるか判ったものではない。
 ひんやりとしていそうで、実は自分よりも体温の高かった斎藤の手の平にしっかりと包まれ、千鶴の心臓は分けもなく早く鼓動を刻む。
   心の臓に病なんて持っていなかったのにっっ
 なにか変な病気でもかかっていたのかと思ってしまうほど心臓は早鐘を打っていたが、だからといってこの手をふりほどきたいという衝動より、このままずっと手を繋いでいたいと自然と思い、されるがまま千鶴は斎藤の少し後ろを付いていく。
 端から見たら男同士が手を繋いでいるようにしか見えないということを、千鶴は考えても居なかったが、それからさほど歩かないうちに酔っぱらいに「衆道がどうどうと手を繋いで歩いているんじゃねーよ」と囃し立てられ、とっさに手を離そうとしてしまうが、斎藤はその手を掴んで離さない。
「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
 千鶴は本来は女だ。衆道の疑惑をもたられても痛くも痒くもないが、斎藤からみればどれほど不本意だろうか。
「お前が男装をしているのは、新選組の事情に合わせてだ。お前自身のせいではない  祭りに行くというのに、浴衣の一つ着せられずにすまなかったな」
 逆に斎藤に謝られ千鶴は焦る。
「私がご厄介になっているんですから、当然です」
 ふと見渡せば女子供は皆、色とりどりの浴衣を着、髪を結い上げ簪をさして、団扇を仰ぎながら鴨川へ向かっている姿がいくつもみられた。
 土方も祭りに連れて行くことは思いついても、浴衣のことまでは思いつかなかったのだろう。斎藤自身も野次られるまで見慣れた千鶴の袴姿に疑問一つ浮かばなかったが、本来なら彼女もああやって浴衣の一つも着たかっただろう。
 まして、江戸にいた頃にもまともに祭りに参加したことがないというならば。
「こうして、お祭りに参加することができるだけで私はとても嬉しいです。土方さんや、今日来れなかった他の方達になにか帰りがけお土産を買って帰りたいのですが  」
 自分の事よりも回りの事ばかり気に掛ける千鶴に、さすがの斎藤も呆れとも苦笑ともつかない笑みを浮かべる。
「あんたの好きにすればいい。他にも覗きたい店があるなら遠慮することなく声をかけろ」
「はい、ありがとうございます」
 斎藤の気遣いに千鶴は満面の笑顔で答えるが、これといって寄り道をしたいと言い出すこともなく、二人は人の流れにのって鴨川までたどりつく。
 ただでさえ蒸し暑い京の夏。人の中をもまれるようにして歩けば、じっとりとした汗が全身を流れ落ち不快感募る一報だったが、鴨川のほとりまで来ると川から流れてくる涼しい風に、汗がすぅと引いてゆく。
 人が群れをなし、なかなか鴨川のほとりにたどり浸けなかったが、それでも少しばかり歩けば、人の切れ間を見つけほとりに立つと、千鶴は思わず息を呑む。
 いつもなら明かり一つない暗い川の畔。だが、この日ばかりはその暗い川の水面に、鮮やかなまでに飾られた燈籠が、一つ・・・二つ・・・十や二十、五十と浮かび、ぼんやりと灯る蝋燭が星々のように水面を煌めかせながら、川の流れに乗っていくつもいくつも下ってゆく様は、言葉に出来なかった。
 お盆に迎えた送り火でもあり、死者の魂を弔うための送り火でもある。
 千鶴は無意識のうちに手を重ねて目を閉じる。
 燈籠を一つも用意できなかった事が悔やまれる。今までの戦いの中で命を落としていった者達の安からかな眠りを願う為にも、用意して流してあげたかった  と、この美しいまでの灯りを見て思ったのだ。だが、用意できなかったとしても祈ることは出来る。
 どうか皆が安らかな眠りにつけるようにと。
 どのぐらいその場に留まったのか判らないが、一つ一つゆらゆらと川を流れてゆく燈籠を流れていく様を十分に堪能すると、二人はまた来た道を屯所に向かって歩き始めたのだった。
 それから数日後の事だった。
 斎藤が包みを持って千鶴の部屋を訪れたのは。
「斎藤さん、これは  
 受け取った包みを開くと千鶴は目を見開く。
 白地に色鮮やかな朝顔が施された浴衣と山吹色の帯が包まれていた。
「屯所内では困るが、祭りに行ける機会があれば着ればいい。そのぐらいなら土方さんも五月蠅くは言わないだろう」
「斎藤さんが仕立ててくれたんですか?」
「俺が仕立てたわけではない」
 実に丁寧に否定する斎藤に千鶴は笑みを零す。
 むろん、実際に斎藤が針と布を持ってちくちく繕ったとは思っていない。生地を選ぶと仕立屋に回し、浴衣を縫い上げてもらったものを買い上げただけだと言うことは判る。
 だが、こうして次いつ行けるか判らない祭りの為に、浴衣を用意してくれた心遣いが千鶴にとって何よりも嬉しかった。
「斎藤さん  ありがとうございます」
 自分は彼らにして貰うことばかりで、何一つ返せていない。
 余計なお荷物でしかなく、いっそひと思いに斬り捨ててしまった方が彼らにとっては楽で手っ取り早いだろう。
 日頃から、自分達を信用しすぎるなと  いざ何かあれば、俺たちは迷いなくお前を斬る。と何度となく言われ、その都度寂しい・・・けして、彼らの仲間にはなれないんだと思い知らされ、寂しく哀しい思いをすることもあったが、今ならその時が来ても仕方ないと  思えるような気がした。
 その時が来るときは、もう本当にどうしようもない時で、彼らがどんなにその状況を回避しようとしても、どうにもならなくなった時だろう。
 彼らは人をたくさん斬ってはいるが、血に狂った殺戮集団ではないのだから。
 そんな日はこれからも来ないことを祈るしか自分には出来ない。だが、どうしても避けられないのなら・・・・
「その時は、斎藤さんにお願いしますね」
 小さな声で呟いたつもりだったが、その声は斎藤にもしっかり聞こえたのか、訝しむような視線を千鶴に向ける。
 当然だが脈絡がなさ過ぎて、何のことかさすざに判らないのだろう。
「いえ、何でもありません。ありがとうございました」
 千鶴は斎藤の無言の問いに答えることなく、微笑を浮かべて静かに首を振り、言葉の意味を告げる事はなかった。 






 結局その時斎藤からもらったを浴衣を着る機会はなかった。
 平穏な時は瞬く間に過ぎ、新選組を後押しするかのように吹いていた風は、時代の奔流の中で逆流とかし、逆らって生きていく時代へと変わっていった。
 鬼や羅刹の存在。父と思っていた育ての親の思惑により、否応なく千鶴もその奔流の渦に巻き込まれ、いつ命を争いの中落とすことになるか判らなかった時。
 だが、だからといって忘れたわけではない。
 いつの日か着れる日が来るかもしれない。そう信じて千鶴はその浴衣を万が一に備えて千姫に預けたのだ。
 鳥羽伏見の戦いの前に。
「この浴衣を頂いたとき、もし新選組の皆さんに斬られるような事になったなら一さんがいいと思ったんですよ?」
 浴衣を撫でながら告げられた言葉に斎藤は、一瞬嫌そうに眉を潜めたが、すぐにその顔は苦笑に変わる。
 新選組の幹部であった頃の自分なら間違いなく、彼女に対しどう思っていようと、命があればこの手で斬っていただろう。ただ、今は思う。
「お前を殺さずに済んで良かった」
 殺していたら今この時を迎えることは出来なかったのだから。
 その後共に過ごした時間は気がつけば、新選組の仲間達よりも・・・誰よりも長くなっている。居なかったらどうなっていたかなど、今の斎藤には考えられなかった。
 誰よりもかけがえのない・・・・守りたい女(ひと)になっているのだから。
 千鶴の柔らかな曲線を描く頬に手を添えて軽く引き寄せると、触れるだけの口づけをその唇に落とす。
「一さん、これから燈籠流しに参りませんか?」
「これから?」
「はい」
 季節は微妙にずれている。だが、会津を発って斗南へと行く前に、この地で散った仲間達の為に、日本各地で散ったかつての仲間達の為に  安らかな眠りを願って。
「ああ  そうだな」
 言葉にされなかった思いを察し、斎藤は軽く瞼を伏せる。






 生き残った者もいる。
 皆がそれぞれ新しい道を見つけ、新しい人生を歩み始めている。
 数年前には想像もしていなかったが、自分も伴侶を得て、新しい地で新しい道を歩み始める  
 だが、生き残った者よりも多くの仲間達がこの世を去った。
 生き残った者達はいったいどの程度の者なのか、斎藤には判らない。
 だが、生き残った者の一人として、これからの世を彼らの分もしっかり見定め、生きていきたいと思う。


 二人共に浴衣に袖を通し、笹舟に小さい蝋燭を乗せ燈籠に見立て、火を灯すと小さな川に一つずつ浮かべてゆく。
 陽が暮れ、夜の闇の中、それは何かの道標のようにゆらゆらと川の流れに揺られながら流れてゆく燈籠を見つめながら、斎藤はあの時と同じように千鶴の手を握りしめる。


   二度とこの手を離す事がないように。
 


















 ☆☆☆ 天華の戯言 ☆☆☆
 RINKOさんとの合同誌「恋文」で無配した「はんなり」に収録した話になります。


Sincerely yours,Tenca
2012/02/04